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- 2017年05月29日MADSAKI個展「HERE TODAY, GONE TOMMOROW」
- 2017年05月23日MADSAKI個展:トークが決定しました!
- 2017年04月18日トーク:生活工芸懐疑論
- 2017年02月23日【後編】「現代陶芸を考えてみる」トークショーレポート
- 2017年02月23日【前編】「現代陶芸を考えてみる」トークショーレポート
- 2017年02月06日シリーズ:陶芸の今!パート2
- 2016年12月06日「週末、大谷さんとぼんやり話してみよう」の会
- 2016年10月11日Mr.がグッチのアートプロジェクト「GUCCI 4 ROOMS」に参加します
- 2016年10月06日「村上隆のスーパーフラット・コレクション」 (やっと)カタログ発売記念展示
- 2016年08月31日村上隆個展「Learning the Magic of Painting」が
パリのペロタンギャラリーにて開催されます - 2015年12月15日12/18(金)より開催、オリバー・ラリック個展「TF」、ただいま準備中!
- 2014年12月25日小嶋亜創×村上隆 トークショーレポート
- 2014年09月27日中村一美×吉竹美香 トークショー レポート
- 2014年06月05日『6HP』コスプレパフォーマンスステージ青森県立美術館にて開催決定!
- 2014年05月27日アジアソサイエティでのスピーチについて
- 2014年02月10日コスプレパフォーマンスステージ 「6HP・承」 開催決定!
- 2014年02月04日「ワンダーフェスティバ ル2014【冬】」 カイカイキキブース出展のご案内
- 2013年11月13日6HP コスプレパフォーマンスステージを開催!
- 2013年07月28日ワンダーフェスティバル2013夏、本日28日(日)開催!
- 2013年07月18日ワンダーフェスティバル2013 [夏]に出展致します。
- 2013年06月19日7/4より『Takashi in Superflat Wonderland』展がスタート
- 2013年06月01日ヴェネツィア・ビエンナーレにアンリ・サラさん、マシュー・モナハンさんが出展
- 2013年05月16日岡﨑乾二郎さん、「ET IN ARCADIA EGO 墓は語るか」展
- 2013年04月17日描いてもいいのよ!発表会
- 2013年04月13日ob × JNTHED ライブペインティング
- 2013年04月06日ob × 菅原一樹 ライブパフォーマンス
- 2013年02月22日シュウ ウエムラ 2013 sakura コレクション by ob
- 2012年11月29日タカノ綾個展「Heaven Is Inside Of You」
- 2012年11月29日KAWS メイシーズパレードCompanion バルーン
- 2012年10月17日Kaikai Kiki Gallery Taipei, Hidari Zingaro Taipei一時ギャラリーのお休みについて
- 2012年08月25日佐藤玲作品集「咲くかな、変わるかな、輝くかな?」 刊行決定!オン・サンデーズにて 8月25日より作品展示を開催。
- 2011年10月21日東京日仏学院にて、アンリ・サラさんによるアーティストトークを行いました
- 2011年10月17日ルイ・ヴィトン ジャパン/ONE表参道にて、アンリ・サラ×村上隆のトークショーを開催致しました。
- 2011年10月13日東京日仏学院にて「No Window No Cry (Junzo Sakakura, L’Institut, Tokyo) 」を展示
- 2011年10月10日アンリ・サラのアーティストトークを開催
- 2011年10月03日Anri Sala個展 国立国際美術館で同時開催。
- 2011年09月22日9月23日 バイバイGAME最終日 ライブドローイング開催!
- 2011年06月24日Art|Basel 現地レポート
- 2011年06月22日google 記念日ロゴ
- 2011年06月21日Voltaより現地レポート partⅡ
- 2011年06月17日Volta7 現地レポート
- 2011年06月13日終了 黒田清輝へのオマージュ。「智・感・情」
- 2011年06月13日黒田清輝へのオマージュ。「智・感・情」特別公開のご案内
- 2011年04月15日ソナ・マコ国際コンテンポラリーアートフェア レポート
- 2011年01月13日pixkikiバスツアー&新年会 開催レポート
- 2010年10月15日マークグロッチャンポスター販売
- 2010年08月17日ABR vs GEISAIレポート
中村一美×吉竹美香 トークショー レポート
中村一美さんと、ハーシュホーン美術館彫刻庭園アシスタント・キュレーターの吉竹美香さんのトークショーが開催されました。吉竹さんは、LAのBLUM&POEギャラリーで、もの派のグループ展をキュレーションし、戦後日本のアートに対するブームを起こした立役者でもあります。
トークショーが始まる前に、まずはカイカイキキのプロデューサー笠原から、10月に刊行予定の『メディウム・オブ・コンティンジェンシー』の紹介が行われました。出版を記念して「美術手帖」芸術評論賞受賞の若手評論家によるトークイベントも準備中です。
詳細はこちら
手に持っているのが英語で書かれた原本。この日本語版を作っています。a
続いて、村上隆よりトークショーの導入として、「吉竹さんは©MURAKAMIを開催した時に、LAMOCAのポールシンメルさんの右腕として、現場の実務、調査、マーチャンダイズのキュレーションなど担当して頂いた方で、アメリカからの客観的な目線で、中村さんを切り取って頂きたかった」と、吉竹さんにオファーした理由を説明。
村上は吉竹さんとも、もう10年近い長いお付き合い。b
そして、いよいよ、トークショースタート。吉竹さんは、中村さんが支持していた榎倉康二氏が「もの派」における中心的存在であったということに着目し、作品制作やご自身の哲学にどう影響していったのかという話から始まりました。それは、日本国内における美術の動向だけではなく、中村さんが学生時代に叩き込んだアメリカ美術史からの参照に至るまで、縦横無尽に語られました。
吉竹さんは、この対談のために、ワシントンDCから来日。c
中村さんの作家性で取り沙汰される要素の1つが、その作品点数。これまで千数百点に及ぶ絵画を制作されていますが、それは学生時代に「作品をつくり続けるには、どうしたら可能か」と考えられたことに端を発しています。
さまざまな作家の研究をしてきた中で「開かれた方法論をもつ事」の重要性から、「Y型」「庵」「破庵」「採桑老」「連差-破房」「存在の鳥」などのシリーズ作品を開発する一方で、形式だけにとらわれず情勢にリンクする作品を生み出していくことなど、作品制作のバイタリティーに迫るお話もして頂きました。
中村さんも自作の絵画論を熱っぽく語ります。d
斜行グリッドシリーズが、海外の絵画にみられる水平垂直のグリッド構成とどう違うのか、作品を見ながら解説頂くシーンも。
畳のスペースに座りきれず、急遽パイプ椅子も並べての、満員のお客様でした。e
そしてお話は、吉竹さんが強く関心を示されていた、Hidari Zingaroでの展覧会タイトルにもなっている「ソーシャルセマンティックス」(社会意味論)と「抽象」について。
中村さんは、第一次世界大戦のヨーロッパの荒廃した国土の中から生まれた、「社会変革」と「抽象」は密接な関係を持っていると考え、現状的な社会情勢や体制に「No」を言いたい時、抽象的なスタイルは採用される。「抽象」が90年代に廃れたのは、ベルリンの壁の破壊やソビエトの崩壊によって冷戦構造が消失したからであり、今、抽象表現が見直されている理由は、地球環境問題の悪化や貧富の差の拡大など、社会情勢に異議申し立てを行う精神的な装置として働く可能性があるから、と分析。
アメリカ美術史や社会情勢を紐解きながら、中村さんの作品コンセプトの結びつきを参加者が共有できる充実したトークショーとなりました。
二人の後ろにある大作からも、強烈な色彩とエネルギーが発せられるよう。f
展覧会は、いよいよ、来週10月2日(木)で終了します。
日本の戦後美術の特異点でもある抽象絵画に、ぜひ足をお運びください。
さまざまな斜行グリットと色彩が交錯する空間を体感ください。g
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a-f:Teruhiko Fukushima
g :IKKI OGATA