KEYWORD

*1 カオス*ラウンジ

アーティストの梅沢和木(梅ラボ)、藤城嘘、美術批評家の黒瀬陽平を中心とした現代アート集団。メンバーはpixivなどネット上で活動する作家で、メンバー数は広義では200人を数える。
ネットとアートにそれぞれの文脈を持ち込み話題をさらった。

*2 SNS

Social Networking Service(ソーシャル・ネット・ワーキング・サービス)の略称。ユーザー間のコミュニケーションを促す会員制ウェブサービスのこと。代表例にmixi、GREE、Facebook、Google+、YouTube、Flickrなど。広義ではTwitterやブログも含まれる。

*3 GEISAI

村上隆をチアマンとして2002年よりほぼ毎年行なわれている現代美術の祭典。若手作家が出展・販売でき、アートの「登竜門」となった。2009年より台湾でも開催。12年は9月に開催予定。

*4 スーパーフラット

同名の思想概念を確立した村上隆のキュレーション展。伊藤若冲ら江戸時代の奇想の画家とアニメーター金田伊功の間に、時間・歴史・空間が圧縮された平面表現を共通項として見出し、敗戦後に西欧から移植された日本の「美術」と奇想の画家から前衛的DNAと高度な手業を受け継いだアニメらサブカルチャーを重ねれば、価値階層も主体の内面もない世界が現れる、と説いた。同展を元に欧米で開催された展示は大反響を呼んだ。

*5 ポップ/ネオ・ポップ

1992年3月号『美術手帖』で組まれた特集タイトル。日本におけるネオ・ポップとは、1960年代前半生まれのアーティストが、オタクカルチャーと呼ばれるアニメ、マンガなどの影響を強く受けて制作したアートの一群として定義された。この号で、村上隆をはじめ、中原浩大、ヤノベケンジが、その旗手として登場した。

*6 pixiv(ピクシブ)

絵を投稿・閲覧して他ユーザーと交流できるイラスト・コミュニケーション・サイト。huke、JNTHED、マサオら数々の人気作家が誕生した。ピクシブ株式会社(代表・片桐孝憲)が運営。
会員登録数は300万人超、月間PVは25憶

*7 MOD文化

MODとは、Modification(改造)の略称。既存のPCゲームをユーザーが改造モジュールを用いて自由につくり変え、楽しむこと。1990年代から改造を前提として設計されたゲームが登場し、現在は多くのゲームでMOD製作のためのツールが整備されている。