小嶋亜創 陶展 2022

小嶋亜創

2022年3月5日(土)10時開場/14時閉場
2022年3月6日(日)11時開場/17時閉場

※展覧会は終了しました。
沢山のご来場、誠にありがとうございました。

©︎Aso Kojima Photo:Yasuharu Sugano

 


開催概要

カイカイキキギャラリーでは、2022年3月5日と3月6日の2日間限定で、小嶋亜創氏の陶器作品の展示・販売イベント を開催いたします。

「小嶋亜創 陶展 2022」
日時:3月5日(土)10時開場/14時閉場、3月6日(日)11時開場/17時閉場
会場:Kaikai Kiki Gallery
〒106-0046 東京都港区元麻布2-3-30 元麻布クレストビルB1F


©︎Aso Kojima


展覧会概要 ー村上 隆

小嶋亜創さん(一九七八年生れ)は非常にミステリアスな陶芸家です。三年前にギャラリーでの活動を一切やめて、以後は私どもと特殊な関係を築いています。年に二、三回納品があり、小嶋さんの設定した価格(超安値)で買い取ります。納品時に次のテーマを決めて制作、という流れです。
 
小嶋さんは以下を拒絶します。
「陶芸界の因習、特に値付けのロジック」
「権威につながる高価格帯への移行」
「表現における拘束」
「無駄な人間関係と時間」

そして、以下を容認します。
「究極の資本主義」
「美の共有」
「ミニマルな生活様式」
 
そんな小嶋さんの作品を、数年ぶりに日本で販売します。今回は、価格を三段階に分けて販売しようと思っています。
 
一段目――小嶋さんの希望価格で販売する。過去に関わったギャラリーとは、安すぎて稼ぎにならないという理由でコンフリクトを起こしていました。
 
二段目――仕入れは激安価格だが、売値は少し上げる。いわゆる陶芸ギャラリーで流通している辺りの価格で販売する一群。
 
三段目――売値が破格の高額な一群。
 
――です。高額でも購入可能な人々との意識の共有を求め、小嶋作品の芸術性を高らかに謳い上げるために、ともに共鳴し合えたら、と思っております。


©︎Aso Kojima


作家からのメッセージ ー小嶋 亜創

はじめまして、小嶋亜創です。 
3年程前よりカイカイキキさんと新しい関係を築かせて頂いております。 

其のとき浮上した作品集をまた作ろうという話は僕を興奮させました。
僕の唯一の制作モチベーションです。 
理由ははっきりしています。 
僕は陶芸を独学で始めたので、古いやきもの図録みたいなものが
僕にとってのテキストの全てでした。 
我々作り手は実物を見なくても写真でおおよその事は解るし、 
たとえモノクロ写真であったとしても肝心なこと、 
つまりその物の良し悪しみたいなものは手に取る様に分かります。
僕は基本的に何処にも出て行きたくないタイプの人間なので、 
美術館よりも図録の方が助かるのです。(あくまで自分にとってはですが)
ですのでその優れたテキストの一部になれたらと想い制作している訳です。

現在の作品制作は以前より気持ちよく進める事が出来てます。 
展示会場での初日立ち合いがなくなった事、 
はっきりとした納期がない事(僕の勝手ではあるのですが)、  
全ての作品を買い取っていただける事、 
それらが良い作品に繋がっている事と思います。 

何はともあれ、 
制作以外で発生するであろう諸々の問題(主に金銭的な事柄、人間関係など)を
一挙に引き受け、辻褄合わせをしてくれるカイカイキキさんには頭が上がりません。 


©︎Aso Kojima


小嶋さんとカイカイキキとの特殊な関係

百姓(陶芸家)小嶋亜創さんと私達カイカイキキギャラリーとの、とても特殊な関係は、2018年9月より始まりました。
2021年12月の3年3ヶ月の間で、12回の納品を経て、現在カイカイキキには、膨大な作品、ストックがあります。
小嶋さん曰く、長く後世に残るのは、作品そのものという訳ではなく、作品集のようなものではないのか?その本の製作を1つのゴールとして作品を制作して行くような関係をカイカイキキとやってみたい。
ということで、作る作品のテーマ設定から、実制作、そして出来の良し悪しの選定まで、全てを小嶋さん本人が決めて制作納品しています。

その他にも、現在、小嶋さんは、作陶以外にもプライベートなプロジェクトを次から次へとやっています。
長野の山奥に100坪くらいの工房兼新居を作っているのですが、手に入れた山に自生していた木を切って、それらを製材にする所から始めて、コンクリート土台打ちから、建築まで全てを1人でやって、建造物を制作中なのです。
ハッキリ言って、狂ってます。
 
彼にとっては、パンデミックも全く関係なく、そもそも人に会うことはない状態で、全て自分の楽園を作るために、集中しきっております。
そんな彼の百姓として生きている状況の中のほんの1つの項目「作陶」の成果を、皆様と共有したいと思います。
是非とも宜しくお願いいたします。

村上 隆


©︎Aso Kojima


本展参加にあたっての注意事項:

★本展入場において、各項目をよくお読み頂いて御来場下さい。

新型コロナウイルス感染予防のため、1グループにつき30分間までのご滞在とさせていただきます。
会場内の混雑状況等により、ご入場までお待ちいただくことがございますので、あらかじめご了承ください。
本展の作品は小嶋亜創の工房から納品された作品です。個別に傷や欠けなどがみられる場合もございます。購入される際はこ御自身で会場にて作品の状態をよくご確認いただき、そのコンディションにご了解いただいた上で、ご購入くださいませ。
ご購入いただきました陶器作品は、基本的に即日お持ち帰りいただくことを推奨いたします。(過去の経験から、配送にしますと、そのプロセスで多くのクレームが発生します。なので配送はやりたくありません。どうしても、という場合は念書を書いて頂いて、進行させていただけたらと考えています。)又、お持ち帰り用の袋は大きなものを用意しておらず、かつ、我々の準備しているものは高額有料となりますので、マイバック等をお持ちいただけますと幸いでございます。
会場においては作品盗難防止のため、SECOMの防犯カメラと共に、死角をつくらないように数カ所オンラインのビデオ録画を行っております。防犯用途のみに利用し、他の用途では利用いたしませんが、撮影にあらかじめご了承いただけますと幸いでございます。 


▼ご来廊の際のお願い

来廊時には必ずマスクを着用いただき、入場時には手指のアルコール消毒にご協力ください。
マスクを着用されていない場合は、ご入場はお断りさせていただきます。予めご了承ください。
また、体調がすぐれない方はご来廊をお控えください。

ギャラリー側でも、定期的な換気の実施や、お客様がお手を触れる場所のこまめな消毒、スタッフのマスク着用等の感染防止対策を行います。

*展覧会開廊日と時間について
今後の状況により、営業時間の変更などや、やむを得ず休廊となる場合がございます。

最新情報は随時ウェブサイトInstagram等でお知らせいたしますので、ご来場前に、ご確認くださいませ。

Go To Top