小嶋亜創陶展

小嶋亜創

2014年12月13日(土) – 2014年12月26日(金)
レセプション:2014年12月13日(土)18:00〜20:00

*会期中無休

トークイベント

日時:2014年12月21日(日)13:00〜
会場:Kaikai Kiki Gallery
入場料:無料

Photo Toru Kometani

Kaikai Kiki Galleryにて、小野哲平、村田森に次いで3人目となる、陶芸家、小嶋亜創の陶展を開催致します。

これまで小嶋さんの工房に何度か来訪し、その創作や暮らしを垣間みること3年。陶芸家であり農民という「半農・半陶」を標榜し、1日の生活の中で両立させるという、他者を寄せ付けない活力を持った作家です。

小嶋さんは陶芸界では珍しく師匠にはつかず、全て独学で習得してきました。陶芸は、菊練り(土に空気が入らないように練る基礎的な技法)から焼成、窯の製作に至るまで、そして家づくりや母屋に隣接しているギャラリー胡坐市の建造も全て独学。失敗を重ねながらも、成功するまでチャレンジし続けてきました。

今展では、そんな小嶋さんがつくりだす陶芸と共に、彼の生活も世に問いたいと考えています。小嶋さんの創作、、、といいますか、生活の起源となるのは、1981年にテレビ放映され大ヒットを記録した『北の国から』です。田中邦衛演じる黒板五郎の生活に魅了され、農業の勉強の為に、全国の農家を点々と旅する中で、たどり着いたある陶芸家との出会いから、陶芸に興味をもつようになります。その後、生まれ育った長野に戻り、あこがれであった生活を手にしますが、その実態は、自らが汗水流して必要な作物をつくり、陶芸をし、家族で生活するという、古くから人間が培ってきた原始的な方法でした。

農作物や動物の世話で朝は5時に起床、ミツバチを育て蜂蜜をつくる。安心安全といったオーガニック思想に対する対価として、それ相応の労働力を提供するという考えなのです。

来年初春、小嶋さんの一年の暮らしを綴った書籍をKaikai Kikiより刊行致します。創作活動はもちろんのこと、厳しい自然界に対峙していく様を写真で綴る書籍です。生活陶芸というジャンルがひとり歩きし、安直にその世界の飽和を甘受している集団の考え方とは圧倒的な一線を引いた小嶋さんの思想がわかる書籍です。

今回の個展では、三島手、鉄絵、焼締め、刷毛目など、多種多様な焼き物が並びます。特定な技法に限定せず、ストイックな生活とは裏腹に、作品の幅に柔軟性があるのが小嶋さんの特徴ですが、さらに今展の為に、新たに挑んだ新作も引っさげ1,000点以上が出展されます。

また会期中である12月21日(日)には、ギャラリートークを開催致します。創作とその暮らし、そこから突き抜ける芸術の在り方を、徹底的にお話していただこうと思っています。