Healing × Healing
2021年3月18日(木)- 2021年3月27日(土)
開廊時間:11:00〜19:00
閉廊日:3月22日(月)、3月23日(火)
2021年3月18日より、Kaikai Kiki Galleryでは、私 村上隆がキュレーションする「Healing × Healing展」を行います。
「Healing展」は去年 PERROTINの韓国・ソウル、パリ、そして上海の3つの展示場で行ってきました。
その都度、我々のカイカイキキギャラリー所属のアーティストの作品と、ゲストアーティスト数名を招いて展覧会を行い、各会場ともに非常事態宣言やロックダウンの中、本当に大大大好評を得た展覧会です。
2020年1月に勃興した、パンデミックという尋常ならざる状況下において、どういったことが人々と芸術との関わりを深く結びつけられるかということを考えたときに、私自身のなんとも言えない体験が発想の源泉になりました。
去年のまさに今頃世界がパニックとなり、いくつもの仕事がキャンセルになり、会社の経営が立ち行かなくなり「倒産」の文字がプカプカと目の前に浮かび、経営コンサルティングや、税理士、弁護士などと連日話していて、もう逃げ場がなくなって、ああ、もう天命尽きた・・・自殺願望がどんどん強くなってゆき、ハッと気がつくとベッドで寝ていて起きなければよかったのに・・・とか・・・。
そんな2ヶ月程の暗黒の時間を過ごしていました。
そんな私の気持ちに沿えるような作品をキュレーションしたのが PERROTIN での3回の“Healing”展シリーズでした。
そして今回の展覧会では、より心の深層部に降りて行き心の奥底を語り合えるような作品を揃えてみました。
参加アーティストは以下の通りです。
Mr.
タカノ綾
青島千穂
ob
くらやえみ
MADSAKI
TENGAone
Kasing Lung
FUTURA
大谷工作室
上田勇児
村田森
村上隆
が所属アーティスト達です。
前川秀樹
細川雄太
(READYMADE/©SAINT M××××××(セントマイケル))
VERDY
本秀康
T9G
ナカザワショーコ
らが、今回のゲストアーティスト達です。
ゲストアーティストの皆さんはファッションデザイナーやイラストレーター、フィギュア造形作家などで、今年から個展やプロジェクトで関わって行く作家さん達です。
ということで、東京は3月18日の週は東京アートフェアや東京ファッションウィークと重なる時期で、たくさんのクリエイティヴな人々が東京に集まってくるようですし、僕らの会場でボンヤリ心の世界と触れ合ってみてはいかがでしょうか?なので18日には、フワッとオープンのためにアーティストの方々を会場にお呼びしております。
もちろんマスクや消毒や日本におけるコロナ対策マナーを守って頂きつつ・・・ではありますが。
各作家の紹介です。今更ながらではありますが初見の方もいらっしゃるかもしれませんのであしからず。
Mr.
埼玉県志木市在住。
オタクアートなるものが、現代美術の世界にほぼなかった頃、「SUPER FLAT」文脈でデビューしたキャリア20年を超えるアーティストです。
初期は、オタクカルチャーとの隣接をことさら誇張していましたが、最近では、自分の内面に肉薄して、ゴミ溜めやその文化の最底辺を背景にアニメ風の少女が立っているという、美と醜とのコントラストが際立つ表現をしています。
少女は、妖怪的なる大顔面が画面の中央に居座るようなオドロオドロしい雰囲気が最近作の流れとしてあり、背景には、日本の少し離れたサバービアや工業地帯が描かれています。殺伐としつつも懐かしい、バブル経済前夜の日本を描いています。
振り返ってみれば、日本のその後のアートシーンやオタクシーンにも、大きな影響を与えているMr.の作品。
2021年以降は、上海と、アメリカのフェニックスでの美術館の個展が決まっています。
個展
2021年「(タイトル未定)」 上海HOWミュージアム
2019 「A Call To Action」ギメ東洋美術館(パリ)
「ミスターのぶらり哀愁街角散歩」ペロタンギャラリー(パリ)
タカノ綾
奇妙な世界の成り立ちや、社会の綻び、奇妙に変形した動物や人間の欲望のドグマが作品を構成するテーマを描き続けるタカノ綾さん。
たとえ話なんですけれども90年代から最近に至るまで、ハリウッドムービーは1960年代のアメリカのサイエンスフィクション小説群、例えばフィリップ・K・ディック等のハードSFが主流になっています。難解な内容の一般への理解までの時間に30年以上必要だったと言えましょう。
同じようにタカノの真価は30年後以上の未来にこそ、理解される膨大な未知の情報に溢れています。
心を癒す力が満々とたゆたう絵画に浸ってみてください。
個展
2021年 4月「りんご宇宙 ―Apple Cycle / Cosmic Seed」 弘前れんが倉庫美術館
2020 「Let’s make the universe a better place」エマニュエル・ペロタンギャラリー(ソウル)
青島千穂
デヴュー時にはAdobeのIllustratorを駆使したクロモジェニック、プリントアウト作品が主流でしたが、その後、デジタルアニメーション、彫刻作品を経て直筆の作品へと移行してきました。
その画の内容は日本的な妖怪と墓場の亡霊、つまり、異界との対話がメインであり、極めてパーソナルな心象風景に集中しています。そのため、10年以上、墓場の横に住み続けてきました。
時として残酷な人間が切り刻まれるカタストロフシーンや、自然が荒れ狂う災害のイメージが、暴力的な色合いと相まって野蛮で恐ろしい心の吐露かと思われますが、逆に作家本人のこの世の恐怖へのプリミティヴな反応が、そのまま出て来ていると言えましょう。ここ5年間は表現の場はひたすら陶芸作品になっているのは大きな変化と言えます。
個展
2020 「Our Tears Shall Fly Off Into Outer Space」エマニュエル・ペロタンギャラリー(香港)
2015 「REBIRTH OF THE WORLD」シアトル美術館(シアトル)
ob
2010年、日本のSNS世代のアーティストが一気に吹き出した現象がありました。Twitter、pixivのお絵描きコミュニティで作品を語り合い、グループを造って展覧会をしていくスタイル。数回のキュレーション展を制作、開催。「wassyoi」という展覧会で脚光を浴びてデヴューしました。ちなみに「wassyoi」の意味は祭りの時の掛け声。
2013年にはshu uemuraとコラボ。近年は海外のアートフェアに多数出展。ゲームやSNSを身近に育った新世代アーティストといえるob。大きな瞳の少女をモチーフに繊細で幻想的な世界を表現しています。
個展
2020 「螺旋と春」Kaikai Kiki Gallery(東京)
蜷川実花監督のNetflixドラマ「FOLLOWERS」の作中アーティストの作品を提供する。
くらやえみ
1995年神奈川県生まれ、多摩美術大学絵画学科油画専攻在籍中のアーティスト。2018年にHidari Zingaroでの個展「Inside Outside」を行い、カイカイキキ所属となりました。今年は、香港バーゼル、NYフリーズにも出展。少女をモチーフとしたペインティングを発表し、たしかな人気を得て今後の活躍が期待されています。
少女を描くことは「日々感じたことや目にしたものを日記に書き留めるような行為」であり、自身が触れ、感じてきた暗い部分から作品が生み出されるというくらやさん。これまで見てきた様々な人物やイメージの集合体である少女の、暗さのなかにわずかな明るさを秘めた姿から、外の世界へつながるための手がかりを探っています。
個展
2020 「Window and Scales」ペロタンギャラリー(ソウル)
2019 「凪をさがして」Kaikai Kiki Gallery(東京)
MADSAKI
1974年に大阪で生まれ、6歳の頃ニュージャージーに移り住んだMADSAKIは、1996年にニューヨークのパーソンズ・スクール・オブ・デザインでBFAを取得。以後、個人としてのキャリアを開始するまで、国際的なアーティスト集団であるBarnstormersのメンバーとして活動していました。風刺が効いていながらも感傷的で、攻撃的でありながらも傷つきやすい面を持つMADSAKIは、2つの異なる文化を包含するアイデンティティに由来するフラストレーションや疎外感を表現し、アートの価値に対する批評を行う手段として、グラフィティの影響を受けた手法を用い続けています。
個展
2021 「(タイトル未定)」 ペロタンギャラリー(NY)
2020 「1984」Kaikai Kiki Gallery(東京)
TENGAone
TENGAone(1977年生まれ)は、東京を拠点に活動するストリートアーティスト。 アーティスト名は「画が天職(天画)」に由来するとか。
米軍基地のそばで、駐在する兵士が日本に持ち込んだ母国のアートムーヴメントである、タギングやスローアップ等のアメリカンスタイルのグラフィティを身近に見ながら育つ。 生のグラフィティカルチャーに触れた経験は彼に大きな影響を与え、14歳でスプレーペイントを使ったグラフィティを自ら制作し始める。 アパレルのグラフィックデザイナー、またWEBデザイン会社での勤務を経て、2007年にアーティストとして正式に活動を開始。 街中のグラフィティ、商業および公共施設の巨大ミューラル、スカルプチャー、グラフィックデザインなど、制作のジャンルは多岐に渡り、ギャラリーやアートフェアでもその作品を目にすることができます。
個展
2021 「Doki Heads Tokyo Shibuya 1990(仮)」Kaikai Kiki Gallery(東京)
Kasing Lung
カシンは、ベルギーに住む子供向けの本のイラストレーターでした。2011年に、中国語の絵本とコレクタブル・フィギュアのシリーズをリリースすべくHow2workとコラボレーションを開始。中国語で書かれた初めての絵本『My Little Planet』は、2013年に台湾で出版され大ブレイクを果たし、そこからフィギュアの制作とドローイング絵画も発表し、大きなリアクションが続き自然と展覧会が主な発表の場となって来ています。
カシンは、妖精やエルフという概念は北欧の神話や伝説が起源だと考えています。それらはヨーロッパの民話や文学で何世紀にもわたりポピュラーなテーマとして取り上げられており、ヨーロッパの文化的価値観の中核を担うとみなされています。可愛らしいキャラクターの「Labubu(ラブブ)」は絶大なる人気を博し、これまでに300を超える色と形、サイズでリリースされています。2016年以降はペインティングとドローイングにより力を入れるようになり、お得意のテーマをアートの世界で表現することを楽しんでいます。
個展
2021 「(タイトル未定)」Kaikai Kiki Gallery(東京)
2018 「The Monsters Store」ポップアップストア(台北)
FUTURA
グラフィティというものが公のアートギャラリーに認められ始めた時代のパイオニアであるアーティスト Futura 2000(本名:レナード・ヒルトン・マクガー)は、1970年代後半に早くもグラフィティにおいて革新的なアプローチ、すなわちそれ以前はレター(文字)を基本としたルールが存在していたのに対して、アブストラクトなスタイルを世の中に示した事で知られています。彼のキャンバス作品は1980年代に注目を浴び、ジャン=ミシェル・バスキア、キース・ヘリング、そしてケニー・シャーフとともに大きなアートムーブメントの立役者となりました。
彼は、「サブウェイ・スクール」と呼ばれるニューヨークの地下鉄グラフィティシーンにおいてグラフィティを全て独学で覚え、彼の熟達した色彩感覚、幾何学的な構成、そして線はワシリー・カディンスキーの作品にたとえられています。そして、彼の友人でもあるドンディ・ホワイトやラメルジーとならび革新的で最新のダイナミズムを表現する作家として称えられています。
彼のキャリア、技法、そしてスタジオワークの起源である革新的要素は、数十年もの間を経た今もなお、この上ない純粋なものとして見ることができます。キャンバス、紙、彫刻、写真、グラフィックデザイン、そして大規模な壁画の中にはっきりと表現されたFuturaの創造性は、動きのある構図、むき出しの質感、そして完全なる独創的な表現によって異彩を放っています。
Louis Vuitton、COMME des GARCONS、CHANEL、NIKE、Off-White、そしてLevi’sなどとのブランドとコラボレーションを展開し、The Clash(ザ・クラッシュ)などのミュージシャンたちにもアルバムデザインを提供しています。
展覧会歴
2021 「(タイトル未定)」個展 Kaikai Kiki Gallery(東京)
2020 「Futura Akari」The Noguchi Museum NEW YORK
「Futura 2020」Eric Firestone Gallery NEW YORK
2019 「BEYOND THE STREETS」 NEW YORK
大谷工作室
大谷工作室の屋号を掲げ、陶芸の技法で彫刻作品を制作する大谷滋。古来から陶芸の中心地である信楽からほど近い町で生まれ育ち、大学卒業後は、滋賀県陶芸の森の共同スタジオで制作を続けてきました。2016年のカイカイキキギャラリーの個展での手応えから、自身のスペースと大作のための窯を持ちたいと考えるようになり、現在は淡路島の元瓦工場に拠点を移し、大きな絵画や大きな陶作品、ブロンズ作品等を制作しています。
個展
2020 「Be if you can, even if you don’t have to be, let it be」ペロタンギャラリー(NY)
2016「僕が17歳の時、ジャコメッティの話を美術の先生に聞いて、彫刻に憧れて、僕は今、彫刻を作ってます。」Kaikai Kiki Gallery(東京)
上田勇児
1975年滋賀県生まれ。
焼き物と日本茶で知られる信楽のお茶農家に育ち、現在は同地に住居と仕事場を構え作陶を行っています。さまざまな焼きの実験を重ね、釉薬の原料である長石を塊のまま使用したり、粘土を表面に被せ窖窯(あながま)で焼成したりするなど、独自の手法を開発しております。2019年からは大きな絵画制作も行っていて、大好評を博しています。
個展
2020「種を拾う」Kaikai Kiki Gallery(東京)
村田森
1970年、京都生まれ。1993年に京都精華大学陶芸科を、翌年には同研究科を卒業。荒木義隆に師事した後に独立。2003年に京都市北区に築窯し、年間10回以上日本各地で個展を開いてきた人気作家でありながら、2016年より新作の発表を止め、自身のものづくりを深く掘り下げてきた。そして3年間の準備期間を経て、2020年に料理とうつわの究極の調和を求めて、陶芸術や書、絵などを展示、販売するプラットフォーム「となりの村田」を、村田扶佐子夫人と、村上隆とともに立ち上げた。カイカイキキがその運営をサポートする。
個展
2020 「ムアンから雲ヶ畑へ」となりの村田(京都)
2013 「高麗への想い。務安からのはじまり」Kaikai Kiki Gallery
1999 「村田森陶展」ギャラリーにしかわ(京都)
前川秀樹
淡路島生まれ 1989年武蔵野美術大学油絵学科卒、1996年渡仏しました。彫刻・絵画・生活道具などで個展、グループ展、ワークショップなど多数行っております。2006年ごろより、里山の伐採木を人の形に刻む「像刻」シリーズを開始致しました。同年よりDEE’S HALL(東京)、ギャラリーたむら(広島)にて像刻個展数回行いました。著書に像刻作品集「VOMER」、物語集「Zuhre」がございます。仏像の制作は4年前の村上との対話より開始しました。
個展
2019 「キクナラク」DEE’S HALL(東京)/「シャン・ノース〈An Sean-Nós〉」ギャラリーたむら(広島)
2018「花塵とみちゆき」ギャラリーたむら(広島)
VERDY
1987年、大阪府生まれ。
東京に出てきたのは2012年ごろで、イラストレーターやグラフィックデザイナーを抱えるデザイン集団VK DESIGN WORKSに所属し、2015年ごろから「Girls Don’t Cry(ガールズドントクライ)」や「Wasted Youth(ウエステッドユース)」などの大人気プロジェクトがきっかけとなりその名を世界に広めることとなりました。今、東京のストリートシーンを語る上で欠かせないグラフィックアーティストです。
2018年よりペインティング・彫刻作品も制作開始しています。Kaikai Kiki Galleryでの個展が決まっています。
2021年「VERDY’S GIFT SHOP」イセタン ザ・スペース(東京)
細川雄太
「READYMADE(レディメイド)」「©SAINT M××××××(セントマイケル)」デザイナー:1982年10月27日生まれ、大阪府出身。2003年大阪モード学園卒業。04年にメンズブランド「セクスプリメ」を設立。13年にアップサイクルブランド「レディメイド」のバッグを発表。そのバッグが米ロサンゼルスのセレクトショップ、マックスフィールドで発売されたことをきっかけに、まずはアメリカで知名度を上げました。その後日本にも逆輸入という形で上陸し、有力セレクトショップを中心に国内外合わせて約70店舗で展開しています。“既製品”を意味するブランド名はアンチテーゼであり、ミリタリーアイテムを解体して再構築したバッグやウエアには、戦争や紛争の耐えない世界に対する反戦のメッセージが込められているといいます。
モードとストリートの追い風に乗って、ヒップホップカルチャーとの親和性も高く、日本のストリートファッションを牽引する存在となっています。
2021 「(タイトル未定)」個展 Kaikai Kiki Gallery(東京)
2021 READYMADE × NIKE BLAZER MID
本秀康
1969年京都生まれ。イラストレーター/漫画家 1990年よりフリーイラストレーターとして活動。その後漫画家としてもデビュー。2014年には7inchレコード専門レーベル「雷音レコード」を設立。一見牧歌的な画風でありながら鋭い毒を持つストーリー/ 世界観によって、熱狂的なファンを獲得しました。音楽への造詣が深く、音楽誌への寄稿、執筆も多いです。主な著作/『MOTO HIDEYASU MUSIC BOOK』(P-VINE)、『レコスケくん』 (ミュージックマガジン)、『ワイルドマウンテン』(小学館)、『たのしい人生 完全版』(青林工藝舎)など。
個展
2021 「(タイトル未定 )」個展 Hidari Zingaro(東京)
2019「MOTO JAM」VOID(東京)
2018「ロックとマンガ」クリエイションギャラリーG8(東京)
T9G (TAKUJI)
トイフィギュアの造形師で培った技術を活かし、造形作家として数々の作品を発表している東京在住のアーティスト。
ドール アイを主に使用し、独特な世界観を具現化した立体造形作品を制作。
台湾、香港、シンガポール、アメリカ、タイ、韓国、上海など国内外にて個展やグループ展、アートトイフェアの参加など精力的に活動。
オリジナルキャラクターのアートトイも多数発表し国内外で高い評価をされています。
展覧会歴
2021 「(タイトル未定 )」ナカザワショーコとの2人展 Hidari Zingaro(東京)
2019年 「UNWRAPPED」グループ展 JPS GALLERY(東京)
2018年 個展「ARTIFACT」DOTDOTDOT GALLERY(香港)
ナカザワショーコ
幼少期より昆虫、生物、怪獣に多大な影響を受けながら育ち、グラフィックデザイナー、イラストレーターを経て 近年はソフビ怪獣制作(デザイン、原型制作)や絵画制作を中心に活動中。
Beams や MILKBOY 等アパレルブランドとのコラボレーションや限定商品の企画なども行なっています。
代表作に「山椒魚怪獣バイロン」「シードラス」、造型作家T9G氏とのコラボレーション怪獣「ランジロン」等があります。
個展 / 展示会
2021 「タイトル未定」T9Gとの2人展 Hidari Zingaro (東京)
2019「CAMBRIAN」Dot Dot Dot Gallery (香港)
2019「BEASTS IN THE LOWEREAST MYPLASTICHEART (NY)
2018「Amphibians」MILKBOY (東京)
村上隆
「スーパーフラット」の提唱者です。
アートとは何か?アジアに生まれた私たちにとって、これは尚も極めて重要な問いです。
今私たちが“アート”と定義しているものは西洋美術史が歩んできた道を表しているにも関わらず、ここ東洋には私たち独自の歴史があるという歪みがあり、うまく接続出来ずに来ていました。東洋のアーティストが世界の中で確固とした立ち位置を表明し、生き残るためには、文化の衝突を解決せねばなりません。その為の理念が「スーパーフラット」でした。
そして現在、いくつかのそうした文化の接続プロジェクトを実行中です。
“もの派”と“スーパーフラット”の間のバブル経済と重なった時期ついて、ユーモアを交えて名付けた“バブルラップ”は、「スーパーフラット」を更に強固にしてゆくムーブメントの新しい提唱を出版の形で世に問います。
「Healing × Healing」は、現代アート・シーンにおける“スーパーフラット”と“バブルラップ”の文脈上で機動させる展覧会テーマです。
過去、現在、未来の間を絶え間なく行き来し、ハイカルチャーとポップカルチャーを無差別に混ぜ合わせる“スーパーフラット”な作品群こそが、偏見や境界線を持たない、真に自由でクリエイティブな表現なのです。
展覧会歴
2019 「MURAKAMI vs MURAKAMI」大館當代美術館(香港)