陶芸↔現代美術の関係性って
どうなってんだろう?
現代美術の系譜に陶芸の文脈も
入れ込んで

李禹煥
菅木志雄
岡﨑乾二郎
日比野克彦
中原浩大
安藤雅信
坂田和實

2017年8月3日 – 2017年8月30日
開廊時間 :11:00 – 19:00
閉廊日:日曜・月曜・祝日

出展者プロフィール

李禹煥(アーティスト)

1936年、韓国慶尚南道生まれ。日本大学文学部哲学科卒業。60年代後半以降、制作・理論の両面から「もの派」を牽引する中心的存在として活躍。石やガラス、鉄板、木など、ものの空間における関係性を提示した作品を制作する。関根伸夫の発表した「位相-大地」を再評価し理論化するなど、美術評論の活動も行っている。2010年には香川県の直島に、安藤忠雄とのコラボレーションによる個人美術館が開館。多摩美術大学名誉教授。

菅木志雄(アーティスト)

1944年、岩手県生まれ。多摩美術大学絵画科卒業。60年代後半から活躍する「もの派」の代表的な作家。自然物や建材を仮設的に配置する独自の手法で作品を制作。もの単独の存在だけでなく、それ自体を相互に組み合わせて連関性や複合性を表出させることで、物質の存在を際立たせる。また、「アクティベイション」と呼ばれるパフォーマンスで制作過程を公開し、空間を活性化するアプローチも行っている。

岡﨑乾二郎(アーティスト)

1955年、東京都生まれ。多摩美術大学彫刻科を中退し、Bゼミスクールを修了。レリ一フ状の立体作品や、不定形な色の塊が点在する絵画、多様な素材を用いた彫刻など幅広い手法で制作。建築物の設計や映画製作など、美術の領域を超えた表現も展開する。また、展覧会のキュレーションや建築・美術の批評活動も行い、「ヴェネツィア・ビエンナーレ第8回建築展」では日本館のディレクターを務めた。武蔵野美術大学客員教授。

日比野克彦(アーティスト)

1958年、岐阜県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。1982年に第3回日本グラフィック展大賞を受賞。ダンボールを素材とした作品を出品し、デザインに立体的な表現を用いたことで当時のグラフィックアートシーンに影響を与えた。近年では一般参加者との共同制作などアートプロジェクトも手がけ、地域性を生かした社会支援的な活動を展開している。2015年より岐阜県美術館館長。東京藝術大学美術学部長、先端藝術表現科教授も務める。

中原浩大(アーティスト)

1961年、岡山県生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。さまざまな素材を駆使することで、独創的なフォルムの彫刻を発表。90年代には、レゴ・ブロックを用いた作品や、フィギュアなども制作。既成の素材や玩具を用いて、彫刻という表現媒体そのものを問い続けた。個人の制作のほか、アートプロジェクトへの参加や宇宙開発事業団NASDAとの共同研究なども行っている。京都市立芸術大学彫刻科教授。

安藤雅信(陶作家・ギャルリももぐさ)

1957年、岐阜県生まれ。武蔵野美術大学彫刻学科卒業。現代美術家として活動したのち、陶芸を生業とする。白釉のオランダシリーズや、銀彩のピューターシリーズなどの器を制作。「陶」を素材とした立体作品も手がけ、「結界シリーズ」と呼ばれる彫刻的作品を発表。ミナペルホネンの皆川明と器のコラボレーション制作も行う。1998年には多治見市にギャルリももぐさをオープンし、つくり手と使い手、ものと人との関係性を問い続けている。

坂田和實(古道具坂田)

1945年、福岡県生まれ。上智大学卒業。商社勤務を経て、1973年の東京・目白に古道具屋を開く。以来年に数回、国内外へ仕入れに出かけ、ヨーロッパ、アフリカ、朝鮮、南米など、さまざまな国の品物を扱う。独自の審美眼を持ち、骨董やコーヒーフィルター、雑巾などありふれた日常品に新たな価値を見出す。1994年には千葉県長生郡で美術館「as it is」を開館し、主に工芸品を展示している。
※「百草」安藤雅信さんは本展のイベントとして8月19日に行われたトークショーで、坂田さんはとある骨董屋に1年だけ勤め、辞めたため、徒弟制度の厳しい業界故、骨董業界から事実上抹殺され、故に、道で拾った椅子を店頭に並べて商うところから始めた、と語っていた。

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