More Than Meets The Eye
TENGAone
2022年9月30日(金)- 2022年10月22日(土)
開廊時間:11:00〜19:00
閉廊日:日曜・月曜・祝日
レセプション:2022年9月30日(金) 18:00〜20:00
2022年9月30日より、カイカイキキギャラリーではTENGAoneによる新作個展「More Than Meets The Eye」を開催いたします。日本の米軍基地のそばで、駐在する兵士が日本に持ち込んだアメリカンスタイルのグラフィティを身近に見ながら育ったTENGAone。そこで見かけた光景に衝撃を受け、14歳で、スプレーペインティングを使用したグラフィティを自ら制作し始めました。
本展で展示するのは、MDF木板を彫刻し、支持体をゼロから生み出して制作される”段ボールを模刻”した作品シリーズです。グラフィティ活動の中で感じた経験をもとにした作品シリーズで、精緻に「段ボールを模刻した支持体」の上に、80年代や90年代の日本のロボットアニメを意識したモチーフや、作家が生み出したキャラクター達が描かれています。
展覧会のタイトルとなっている英語の慣用句「More Than Meets The Eye」は「目に見えるよりもっと奥深い/隠された何かがある」という意味を持ちます。このフレーズは、作家が近年「段ボールの模刻作品」をSNSで紹介する際に意図的に使用しているタグでもあり、作家自身がグラフィティをはじめとするストリートカルチャーの現場に浸る日々を通して、いかに人々の意識が表面的な部分にしか向けられておらず、その思い込みによって日常の様々な事実を見逃しているかという事に気付かされたという体験から、模刻作品の着想を得たという経緯と意図が込めらたフレーズです。数年前から構想されてきた本展では、近年世界各地のアートフェアで披露してきた中サイズの「段ボールの模刻作品」だけでなく、今回のために作家が制作し続けてきた、より大型の作品も複数発表いたします。支持体を彫刻するところからスタートするTENGAoneの「段ボール模刻シリーズ」は、ペインティングでありながら、同時に彫刻作品でもあり、1点1点に多大な制作時間を要します。作家にとって4年ぶりの個展となる本展は、カイカイキキギャラリーの空間で、本シリーズの作品を一挙にご覧いただける貴重な機会となります。ぜひカイカイキキギャラリーに足をお運びいただき、お近くで各作品のディテールまでお楽しみください。
作家からのメッセージ
今回の個展は殆どが新作になります。
ほとんどの時間を作品と向き合ってきました。
カービングの段ボールにロボットの絵を描き、手がボロボロになって痛くてたまらない日々です。
しかし、それを選んだのは自分自身。
では続けるしかないな。
今まで辞めることもできたし、他の作品に変えるチャンスもあったに違いない。
だから続けるのです。
自分の思いと逆を選択するのです。
兎に角、続ける。
今回の僕の展示では、この記号をテーマとしました。このように僕自身の気持ちを、作品において表現したいと考えています。
TENGAone
▼ご来廊の際のお願い
来廊時には必ずマスクを着用いただき、入場時には手指のアルコール消毒にご協力ください。
マスクを着用されていない場合は、ご入場はお断りさせていただきます。予めご了承ください。
また、体調がすぐれない方はご来廊をお控えください。
ギャラリー側でも、定期的な換気の実施や、お客様がお手を触れる場所のこまめな消毒、スタッフのマスク着用等の感染防止対策を行います。
*展覧会開廊日と時間について
今後の状況により、営業時間の変更などや、やむを得ず休廊となる場合がございます。