nakamura portrait
Photo Kaori Nishida

プロフィール

1956年千葉県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科油絵専攻修了。もの派の榎倉康二に師事する。

1980年代始めより発表を開始し、最初、「Y型」と呼ばれるY字形のモティーフによる表現主義的な絵画作品によって注目された。続いて、「斜行グリッド」、「開かれたC型」、「連差-破房」、「破庵」、「採桑老」、「織桑鳥(フェニックス)」などのシリーズを相次いで制作、今日における絵画空間とその意味性についての探究を、精力的かつ持続的に展開しており、その制作点数も、絵画だけで1300点を超えている。国内では、現代日本を代表する画家として数多くの個展・グループ展に参加し、主要な美術館に作品が収蔵されている。

海外での紹介も、「ユーロパリア・ジャパン’89」(1989)や北欧を巡回した「ジャパン・アート・トゥデイ」(1990-91)に始まり、近年では特に韓国や中国など、東アジアでの発表が多い。また、自らの絵画制作についての理論的なものを中心に著述も多く、『透過する光 中村一美著作選集』(2007、玲風書房)にまとめられている。

経歴
2015 第65回芸術選奨文部科学大臣賞【美術】部門
2007 タカシマヤ文化基金:タカシマヤ美術賞
1984 東京芸術大学大学院美術研究科油画修了
1981 東京芸術大学美術学部芸術学科卒業
1956 千葉県生まれ
個展
2017 「中村一美個展」BLUM&POE(ニューヨーク)
2016 「作品の表現主義性が増していくということは、規律的にコントロールする強化された形式を要する」Kaikai Kiki Gallery(東京)
2015 「中村一美個展」BLUM&POE(ロサンゼルス)
2014 「中村一美個展」Kaikai Kiki Gallery(東京)
「中村一美展」国立新美術館(東京)
2002 「中村一美展」いわき市立美術館(福島)
1999 「ART TODAY 1999 中村一美展」セゾン現代美術館(長野)
1988 南天子画廊(東京)
1981 画廊パレルゴン(東京)