土友の墓場展

2023年8月26日(土)- 2023年8月27日(日)
開廊時間:11:00〜19:00

※展覧会は終了しました。
沢山のご来場、誠にありがとうございました。

Photo: Shikamaru Takeshita

 

カイカイキキギャラリーでは、2023年8月26日と27日の二日間、「土友の墓場展」を開催いたします。 プロ・アマ関係なく、自ら土を掘って作陶する作家のグループ「土友」。過去二回にわたり土友展は開催されました が、第三回目となる今回は初のギャラリーでの開催となります。


展覧会概要

この度、カイカイキキギャラリーにて三回目となる土友展「土友の墓場展」を開催することとなりました。 今から1年と少し前、沖縄で、現代美術作家の村上隆さんから今展のお話をいただいて、直感でこれはメチャクチャ面 白いことになる!と思い、即答しました。 それは、現代美術の巨人に思いっきり“土友”をぶつけたら、一体どうなるんだろうか~!?、壊れるかもしれない…。も し壊れてしまったなら、その後に何か残るのか? いや、今はまだ分からない何かが生まれるかもしれない…という好奇心からでした。 今回の「土友の墓場展」というタイトルには、そういった意味合いや思いが込められています。 そして、“土友”とは、「土石が好き、やきものが好きで、それぞれ思い思いのやり方で土を掘るところからやっている ガチンコ陶芸家!?」のことです。
そんな土友達が集まるドキドキ、わくわく、ハラハラの楽しい土友展…
どうぞ、ご期待ください。

土友幹事 芳賀龍一・和田直樹



村上隆からのメッセージ

和田さんと、6月18日の午前0時より、カイカイキキギャラリーで行う土友展に関して1時間ほど話し合いました。 そして、上記の展覧会のタイトルに変更する、と和田さんから提案があり、それはとてもイイなと思いました。

僕は僕なりの真摯な気持ちで陶芸の世界と向き合ってきました。
方向性があるとしたら、自分が生きてるこの時代に、究極の陶芸芸術を作る気概の有る作家に出会い、その作家とや
りとりして、本当に時代の頂点に輝く作品、ムーブメントを作り上げる事です。

土友のムーブメントの中にはそのムードを受け入れてくれる作家さんが居るような気がしてます。

僕は資本主義経済の中での現代美術の頂点を目指し、そこで30年間サバイバルしてきています。 周りは死屍累々で、痛ましいモノですが、生き抜いた者達だけが見える景色を見させてもらってます。

陶芸芸術においても、そういう風景はあるはずだと思います。

端金を稼ぐ為の小狡いテクニックや、無知な客を騙すような詭弁の羅列で生きてきている連中は、芸術の世界に踏み
込んでる勘違いを起こしてますが、其処には明確な境界線があることをわからしめるべく、活動してきているつもり
です。

陶芸の世界はその辺を曖昧にする事が可能です。
そこに明確な線引きをして、ココからは芸術、ココからはそれ以外、と、誰が見てもわかるようになる事で、作家の
みならず、鑑賞者、パトロンも迷わず関われるようになるはずです。

土友の墓場展

そう言う風景を見る為の、稽古場のようなイベントになるはずです。

期待してます。

村上隆


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