Mr.のインスタレーション作品について by Mr.

A Nightmare Is A Dream Come True Anime Expressionist Painting「AKA:悪夢のどりかむ」展で展示中のMr.のインスタレーション作品がカオス*ラウンジの展覧会「破滅*ラウンジ」に似ている、というご指摘を受けそれに対する反論を書こうと思います。

まず、この写真を見て下さい。

僕の卒業制作です。1995年H7の卒制26歳、東京都美術館(上野)で発表したインスタレーションです。ご指摘の2010年5月「破滅*ラウンジ」を遡ること15年。僕はイタリアのアルテポーヴェラから影響を受けてて、こういう作品を作りました。なので、破滅ラウンジが僕の作品の真似とも思わないですが僕の作品を「破滅*ラウンジ」の真似というのは、言ってる人の現代美術の歴史の不勉強なだけ、と思うのです。

これは2010年5月「破滅*ラウンジ」のインスタレーション

※この写真はカオス*ラウンジの公式HP CHAOS*LOUNGE official webのtopページより頂いております。
引用元:http://chaosxlounge.com/
(何回かに一回出てくる写真です。)

次に。この写真を見てください。


僕のGEISAミュージアム#2でのインスタレーション。2008年5月11日(日)のものです。

そして、コレ。


僕が東京麻布のカイカイキキギャラリーで2008年12月「誰も死なない」の世界展に行った展覧会でのインスタレーションです。この展覧会の会田誠さんとのトークショウに藤城嘘氏、梅沢和木氏(双方現カオス*ラウンジメンバー)が見に来ていました。
梅沢氏の詳細なレポートは、こちら

で、コレ。

2011年1月 荒川智則個展 presented by カオス*ラウンジ(トーキョーワンダーサイト渋谷)での生ドラマ「1983年の荒川智則」 のセットのインスタレーション。そっくりです。
引用元:PUBLIC-IMAGE Website

そして、今回の「AKA:悪夢のどりかむ」展で展示しているインスタレーションが、こちらです。

photo Hideyuki Motegi
photo Hideyuki Motegi

本人たちから正式に僕の作品をコピーしたとか、真似た、リスペクトしたというコメントは出ておりません。なのに、私が真似している、という認識が、今時のネット文化を漂う若者のリアリティだとしたら、ココでハッキリしたいと思いました。

カオス*ラウンジのインスタレーションは僕の作品の影響から逃れられないのにも関わらずそういうステイトメントを一切出さないことは、非常に不誠実だと思います。

カオス*ラウンジは「お騒がせ」という手法で、話題を作り上げてきたと思います。イラストSNS「pixiv」のこと、コピーした紙幣、きめこな、東方プロジェクト、TBSの件、本を破いたり、人の印刷された絵を汚したり、いろいろ事件というか話題は沢山目にしてきましたが、それら愉快犯的な行動には、僕個人は疑問に思ってきていました。

しかし、「お騒がせ」的アーティスト、手法は(chim↑pom、海外ではヴォイナ、等、BT DOMMUNEの放送見た)自分とは余り関係がないかもしれませんが。ある種のアートのジャンルにはある。なので、その路線 で、「どうぞ、やっててくださいな」的に彼ら(カオス*ラウンジ)に対して思ってきました。そう言った路線で今後も歩ンで行くこと自体は、否定しません。しかし、嫌なことが降りかかって来るのは嫌なんです。

そして、インスタレーションの件。僕のインスタレーションが「破滅ラウンジに似ている」という認識に対して、非常に嫌な気になり、歴史的な間違いであることをココに表明したいと思いました。

2012年5月31日
Mr.