佐藤 玲 グッゲンハイム美術館“ピーターと狼”公演レポート

世界中を旅し、ローカルな息吹を感じながら、作品制作するアーティスト佐藤玲。
現在、NYで は、グッゲンハイム美術館での、子供たち向け舞台パフォーマンス “ピーターと狼” 公演真っ只中です。

このプログラム、 グッゲンハイム美術館らしく、とてもユニークなプロジェクト。“ピーターと狼” はセルゲイ・プロコフィエフが、お話をもとに、作曲したクラシック楽曲。元々、子供たちが音楽と楽器に、出会うことを目的とされました。

今回の佐藤玲の作品は、グッゲンハイム美術館の舞台において、お話の登場人物や動物たちを、アート作品で表現し、アートとも出会ってもらおうという試みです。ナレーションは、デザイナーのアイザック・ミズラヒさん、そして演奏はジュリアード・アンサンブルが担当します。

1週目の公演は大盛況で終了!NYより、最新レポートをお届けします。

開演前に、指揮者 のGeorge Manahanさんと記念撮影。
なんと、普段は ニューヨークシティ・オペラの指揮者さんです。
「お客さんの反応、とってもいいよ!」と。うれしいコメントを頂きました。

開演5分前には、満席状態になりました。

楽器を紹介する目的もある、この楽曲では、各演奏家はこの舞台では大事な一部です。

終わってから子供たちは、舞台に上がり、作品を間近で見ることが出来ます。
特に狼は大人気!記念撮影は、いつでも順番待ちです。

ハリーポッター君は、熱心に作り方を研究していました。

全部のキャラクターを、お父さんのiphoneで撮影していた、小さなお客さん。

狼の前では狼のマネをし、猫の前では猫になりきる子供たち。
子供って本当に自由です。

大狼と、小狼(猫?)で、記念撮影。

狼に近づくと、まず口の中をのぞき、頭を口に入れてみる。。
という行動を、多くの男の子が取ります。
佐藤さん一言、「良かった・・ベロ、縫い付けておいて。。」

この日は “ブラボー!”と拍手が鳴り止まない回があり、うれしい反応でした。

この舞台を担当されている、美術館のチャールズ・ファビウス氏は、佐藤の作品を “マジカルで詩的で美しい作品” とコメントされていました。

チャールズ氏が、この舞台を企画した当初は、誰もが、動かないキャラクターでピーターと狼を演じるなんて馬鹿げていると思い、美術館側からも大反対され、最初はサポートすらしてもらえなかったそうです。

この “ブラボー” の喝采を聞いて、過去の苦労話も教えてくれました。

舞台は12月19日をもって好評のうちに終了いたしました。
グッゲンハイム美術館HP

参照記事

The Wall Street Journal (12月13日版)
「A picturesque “Peter”」—表現力に富み、生き生きした”ピーター“

Arrested Motion

©2010 Rei Sato/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.
Rei Sato’s project is occurring at Works & Process at the Guggenheim Museum.